白柳淳作品集 ギター曲弦楽四重奏版 曲解説

1.足跡は風に消えて 
突然ギターで作曲したこの曲は、自分で非常に気に入っているのだが、 具体的にどういう音楽に分類されるのかがいまだにはっきりしない。 一番近いのは、ラテン音楽なのだろうか 。こんな曲を弦楽四重奏でやってみたら面白いだろうと思い、編曲した。
(CD解説より)
2.島を繋ぐ橋 
音楽に国境はないとはいえ、その国独自の音楽があり、その個性は大切にしたいもの。 日本でちんどん屋と呼ばれる人々が演奏していたようなワルツ、 フランスでアコーディオン奏者が演奏していたようなワルツ、ウィンナーワルツみないなワルツをギター一本で繋いだ。
(CD解説より)
3.バッハへのあこがれ 
単純にバッハみたいな曲を作ろうと思い、手がけた作品。 ギターらしさとバッハらしさの融合が、弦楽四重奏でも表現できると考え編曲した。
(CD解説より)
4.淡雪の詩(うた)  
喫茶店「すみれ屋」のオーナーの依頼により、 春を前に雪で化粧した木々や花を見て作曲したギター曲。 降り積もる雪の静謐さ、これから春に向かう生命の躍動感は、 弦楽四重奏でも表現できると思い演奏した。
(CD解説より)
5.追想 
21歳の時に初めてギターで作曲した曲。バロック音楽をイメージした音の重なりで、 弦楽四重奏でも十分雰囲気が出ると考え編曲した。
(CD解説より)
6.ある雪の夜に 
クリスマスソングをリクエストされた時、 これといって弾きたい曲がなかったため自分で作曲したギター曲を編曲した。 夜に降る雪に願いを込める人々の心は色とりどりに。それぞれ美しいことだろう。
(CD解説より)
7.一寸先の光 
アルゼンチンタンゴの曲がギターに編曲され、演奏されるようになっているが、 いつの日かギターで作曲したアルゼンチンタンゴが、タンゴのバンドに演奏される日を夢見て作曲した ギター曲を編曲した。「一寸先は光」の著者中田完二氏へ贈ったもの。
(CD解説より)
8.朝陽のように 
クラシックギターで、やわらかく暖かくやさしい曲を作って欲しいと依頼され作曲したもの。 複数の弦を一度に人差し指で押さえる「セーハ」と呼ばれるギター奏法を極力減らし、 初心者でも、比較的簡単に演奏できるようにした。 折り重なるような旋律は、弦楽四重奏からアイデアを得たものである。
(CD解説より)